北部エリア
櫟本高塚遺跡

― 「ワニ氏の祭祀場跡」 ―



遺跡の全景(北北西から)



遺跡の説明板



頂上のグランドから見た眺め(南東から)

 JR櫟本駅から東へ進み、国道169号線を渡って左(北側)へ折れ、約300m行くと白河橋の交差点に着きます。ここで、右(東側)へ折れます。山へ向かって50m程行くと道が分かれますので、右の道を進みます(左側の道はやや遠回り)。

 遺跡は東大寺山丘陵の北側斜面に所在し、元々は竹林でした。発掘調査の結果、遺構を保存して公園として活用することとなり、グラウンドや散策路、休憩所、大型の遊具、トイレなどが整備されました。
 遺跡からは盆地の北側から西側が良く見え、北側の丘陵上にある和爾の集落は全体を望むことができます。
 また、遺跡が所在する丘陵の南西部には東大寺山古墳(古墳時代前期の前方後円墳)があり、中国・後漢末の年号を刻んだ鉄刀が出土しています。
 昭和57年に行われた発掘調査で、6世紀後半(古墳時代後期)に山の中腹を切り開いて造った、広い平坦地が見つかりました。上方の斜面には竪穴住居が2棟、平坦地の中央北寄りには特殊な建物が1棟、平坦面の南東側には斜面を掘り込んで造成した方形の檀と柱列がありました。
 さらに、特殊な建物の北側斜面では高杯(供物を載せる土器)の破片が、散乱した状態で多数、見つかりました。
 この平坦面は人々が集まる広場で、特殊な建物は祠か社、そして高杯は祭祀に使用された後に投棄されたもので、6世紀後半の神社跡と推定されています。

 発掘調査で見つかった祭祀場は、立地場所から、ワニ氏によって行われたものとみられます。
 また、この祭祀場は集落のある丘陵と谷を隔てていることから、とても神聖な場所だったと考えられます。


 ハイキングエリア : 「はにわの里コース」
 所在地 : 櫟本町高塚
 駐車場 : 有り(数台分)
 休憩所 : 有り
 トイレ : 有り