古 道
上街道
(かみかいどう)

― 奈良と桜井を結んだ江戸時代の幹線道 ―



田部町の上街道



丹波市町の上街道



三昧田町の上街道

 JR万葉まほらば(桜井)線から東側100〜500mの間を並行する道です。
 市内からはJRの櫟本駅、天理駅、長柄駅、柳本駅から辿ることができます。

 上街道沿いには宿場町の面影を残す集落が所々に残っており、集落と集落の間には新しい住宅やのどかな水田地帯が広がっています。

 奈良市の猿沢池西側から櫟本町、丹波市町、柳本、桜井市の辻、芝、三輪・・・と南北に縦貫しています。古代からの「上ッ道」が中世以降、一部ルートを変えたもので、上街道と呼ばれました。
 この街道は江戸時代、奈良と桜井を結ぶ生活の幹線道であったばかりでなく、京都や大阪方面から奈良を経て「初瀬詣で」、「伊勢参り」、「大峯山上詣で」などに利用された道としても利用され、櫟本、丹波市、柳本は宿場町として栄えました。
 現在、上街道の東側には並行して延びる国道169号線があります。この道路は上街道のバイパスとして敷設されたもので、1994年に県道から国道に変更されました。
 福智院町の道沿いには、松尾芭蕉が歌を詠んだ藤棚があり、今でも見ることができます。

 奈良市から南へほぼ真っ直ぐに延びる上街道ですが、現在は福知堂町から大和神社の参道入口まで、鍵型に二度曲がっています。福知堂町で東に曲がった道は、国道169号線の手前で南へ曲がり、大和神社まで真っ直ぐに南下します。そこから東の参道入口へ向かって曲がり、ここで上ッ道と重なって、南へ延びています。
 奈良市から福知堂町まで真っ直ぐに南下するルートと、桜井から大和神社の参道入口まで真っ直ぐに北上する道のずれは東西約1qの距離です。
 上街道がこの地域で東西にずれているのは何故か?
 古代には別の場所にあったとされる大和神社が、鍵型に曲がるルート上にあるのも興味深いことです。大和神社を中心とした上街道の有り様は、上ッ道のルート解明の上でも大きな意味を持つ可能性が考えられます。


 ハイキングエリア : 「上街道コース」
 所在地 : 奈良市、天理市、桜井市
 駐車場 : 無し
 休憩所 : 無し
 トイレ : 無し