ここが見どころ 観光スポット
りゅうおうさんじょうあと龍王山城跡
大和を一望する中世・十市氏の山城跡
龍王山の標高は586mで、奈良盆地東麓では最も高い山です。
盆地全体を見渡すことのできる好立地に位置し、中世城郭としては大和を代表する山城跡と言われています。
天文(1532~1554)年間、橿原市の十市周辺を本拠としていた十市遠忠が拠を構え、別名、十市城と呼ばれました。永禄(1558~1569)年間には松永久秀の支配するところとなり、改築されています。その後、天正8(1580)年10月、織田信長が郡山城を除いて大和の諸城を廃したのに伴い、廃城となりました。
城は南・北二つの峰に築かれ、別々の城が一つの城を形づくる連郭式山城です。北城は南城より約60mほど低く、大規模な平坦面が残っています。南城と合わせると、面積としては信貴山城を抜いて大和一の中世城郭となります。
縄張もよく残っており、今もあちこちで土塁や竪堀の跡、郭(くるわ)などを見ることができます。
平成9年には南城跡から北へ一段下がった平坦面が調査され、楚石を持つ建物跡1棟が検出されました。南北13m、東西7mの瓦葺き建物で、敷地の幅いっぱいに建てられていました。武士が詰めた大広間的な建物とみられ、南側には簡素な石組みの庭園も見つかっています。
ルート
崇神陵、長岳寺方面から「龍王山歴史と健康の道コース」を利用して、登ることができます。
天理ダム方面から行くこともできますが、距離が長く、民家もないので、崇神陵、長岳寺方面からのコースをお勧めします。ただし、斜面を登りますので、体力と時間に余裕を持って登りましょう。
周りの環境
城跡は南城跡と北城跡からなり、南城跡は現在、龍王山山頂として展望台に利用されています。北城跡は平坦地となっており、南城跡より広く、整地されており、築造時はここがメーンの居住地だったと思われます。現在は、遊具が置かれていますが、利用できる状況ではありません。
ポイント
現在、北城跡の周囲には木が覆い、展望を楽しむことはできませんが、南城跡は展望が良く、盆地全体を見渡すことができます。条件が良ければ、西の方に明石海峡大橋を見ることができます。
アクセスデータ
エリア | 竜王山歴史と健康の道コース |
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所在地 | 柳本町、田町 |
入館料 | |
駐車場 | あり |
休憩所 | あり |
トイレ | あり |
問合先 | |
WEB |