「古事記」「日本書紀」「万葉集」に登場する天理にゆかりの人やゆかりの土地、知ってからめぐると景色が違って見えますよ。
-
古事記(こじき、ふることふみ)
『古事記 』は、「上・中・下」の3巻からなる現代に伝わる日本最古の歴史書です。
天武天皇の勅命により、稗田阿礼が『帝紀』(皇室の記録)と『旧辞』(神話・伝承・歌謡)を誦習して語り、それを太安万侶が書物にまとめ、712(和銅5)年に完成しました。
写真:「古事記 道果本」(天理図書館蔵・重文) -
日本書紀(にほんしょき)
『日本書紀』は、全30巻・系図1巻からなる日本で最初につくられた勅撰の史書です。
天武天皇の勅命により、川嶋皇子ら6人の皇族、中臣大嶋ら6人の官人の12人によって編纂が着手され、最終的に舎人親王らの手により、720(養老4)年に完成しました。
写真:「日本書紀 神代巻」(天理図書館蔵・国宝) -
万葉集(まんようしゅう)
『万葉集』は、全20巻(約4,500首)からなる現存する日本最古の歌集。天皇や貴族から兵士、農民などさまざまな人々が、約1400年~1300年くらい昔に詠んだ歌が収められています。誰が何のために、どのようにつくられたのかは、はっきりとはわかっていません。
写真:万葉集の注釈本と言われる「万葉考 賀茂真淵自筆宝暦10年写」(天理図書館蔵・重美)
天理図書館
蔵書数約150万冊の やまとのふみくら。国宝6点、重要文化財86点、重要美術品66点を誇る国内屈指の図書館です。天理大学附属。
同館では、国宝の「日本書紀 神代巻」、重要文化財の「古事記 道果本」「日本書紀 兼右本」,重要美術品の「万葉考 賀茂真淵自筆宝暦10年写」を所蔵しています。
これらの貴重書は、普段は閲覧できませんが、同館主催の展覧会などで公開されることがあります。 ▶︎天理図書館