2013

平成25年開催


全体講評

 このコンクールも長年やっていますが、今回は全体的にまとまっていたように思います。氷室神社をはじめ、天理にはこういう神社があるのかというところも多く撮影されていましたし、天理のいい風景などいろいろなものが見受けられました。行事についても、私自身初めて見るものもあり、いい作品が集まっていました。

 デジタルカメラを使う人が非常に多くなり、デジタル写真が根付いてきた感があります。このことは、今まで以上に、シャッターチャンスが広がったという利点があります。これを活かすことで、もっと素晴らしい作品が出てくると思います。
 具体的には、場所や時間、光の具合。今までは、これはダメだと言われていた世界も撮影することができるようになり、そういった意味でも今までになかった世界の広がりがあります。単純に100倍広がったともいえます。
 挑戦する世界が増えたということで、今までにない表現世界がさらに出てくるのではないかと楽しみです。
 特に、「虫送り」のように、薄暗い夕方の撮影となれば、なかなかうまく撮れませんでしたが、これこそ、デジタルの世界であり、今以上に捉え方を考えられたらいいかと思います。

 また、プリント技術もよくなりました。
 しかし、一つだけ注意していただきたい点があります。感度を追い求め過ぎたり、色やコントラスト、鮮やかさを求め過ぎるといったきらいです。
 これも、一定の範囲を越えてしまうと、不自然さが出て嫌味になってしまったり、塗り絵のようになったりしてしまいます。やはり、『自然の中にある自然の光が一番素晴らしい』を基本にすることです。
 これからも、「カメラを通して表現する世界」を楽しんでいただきたいと思います。

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