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15. 内山永久寺跡の句碑
場所
杣之内町、内山永久寺跡
作者
松尾芭蕉
出典
『大和順礼』
詠み
うち山や
とざましらずの
花ざかり
宗房
意味
「句碑横の説明板より」
今、内山永久寺に参拝してみると、見事なまでに満開の桜でうめつくされている。
土地の人々はこの桜の花盛りをよく知っているのであろうが、外様(よその土地の人々)は知るよしもない。
松尾芭蕉が江戸へ上る以前、まだ出生地の伊賀上野に住んで「宗房」と号していた頃の作品である。いつの頃かにこの地を訪れて作られたか、明らかではないが寛文十年(1670年)六月頃刊行の『大和順礼』(岡村正辰編)に収められているところから、この年以前、すなわち23か24才の頃までに詠まれたものであろう。【一部訂正】