八つ岩

八つ岩やついわ

八つ岩 長滝町

  • 八つ岩
  • 八つ岩巨石群
  • 八つ岩付近から見た眺望

奈良県天理市長滝町
TEL : 0743-63-1001 天理市観光協会


〔電車〕
現地までのルートは大変わかりにくいので、ご注意ください。
〔バス〕
現地までのルートは大変わかりにくいので、ご注意ください。
〔車〕
現地までのルートは大変わかりにくいので、ご注意ください。

駐車場: なし
トイレ: なし
拝観料: 無料
拝観時間: 特になし
休み: 特になし

このスポットに関するお話

 長滝町の林道の山深い布留川の源流となるところに、大きな岩があります。この岩は「八つ岩」といわれ、石上神宮の奥の宮として崇められています。その言い伝えによると・・・
 「むかし、出雲の国のひの川に住んでいた八岐の大蛇は、一つの身に八つの頭と尾とをもっていた。素戔鳴尊がこれを八段に切断して、八つ身に八つ頭が取りつき、八つの小蛇となって天へ登り、水雷神と化した。そして、天のむら雲の神剣に従って大和の国の布留川の川上にある日の谷に臨み、八大竜王となった。今、そこを八つ岩という。
 天武天皇のとき、布留の物部邑智という神主があった。ある夜、夢を見た。八つの竜が八つの頭を出して一つの神剣を守って、出雲の国から八重雲にのって光を放ちつつ布留山の奥へ飛んできて山の中に落ちた。邑智は、夢に教えられた場所に来ると、一つの岩を中心にして神剣が刺してあり、八つ岩は、はじけていた。そして一人の神女が現れて、『神剣を布留社の高庭にお祀りください』という。そこで、布留社の南に神殿を建て祀ったのが、今の出雲建雄神社(若宮)である。」といういわれが残っています。

 八つ岩は、天理市の長滝町・福住町・岩屋町に亘る高い嶺のところにあります。大きな一つの岩が八つに割れているので八つ岩と名付けられています。
 以前は鬱蒼とした高い桧林の山腹にありましたが、平成7年の台風で付近の木が倒れ、今は明るくなっています。傍らに小さな祠があり、また岩には大きな注連縄が張り巡らされています。誰かが信心されお参りをされているようです。
 岩の割れ目から水が湧き出すという信仰に基づく、水に関する信仰であろうと思われます。
 その岩の上からは奈良盆地が一望できます。しかし、その場所へ行くには長滝町、福住町からのルートがありますが、簡単には行くことはできません。

「福住いにしえ会」O氏

 八つ岩の一番大きい石をバクチ石といいます。遠い山奥なので見つかることがないところから、昔、ここでバクチを打ったといいます。
 また、近くの谷をホオズキ谷といいます。大きな大蛇が住んでいて、その目がホオズキのように赤かったといわれています。
 近くにリョウサンと呼ばれる水神を祀る龍王社があります。雨乞いの神で、水飢饉の夏、平坦部の農家から多くの人々が手に松明を持ち、リョウサンへ雨乞いに来られました。その列は、麓の長滝の村から山の上まで連なるほど長いものでした。

長滝町 Y氏

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