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今も残る天理の 昔ばなし

白堤神社

 むかし、この大和(やまと)の国に、日本の神話に出て来る神様方が沢山いらっしゃいました。中でもお力の強い日本武尊(やまとたけるのみこと)はいろいろと国のためにお力があり、この尊が亡くなられた時、人民は皆大変悲しんで思い打ち沈んでおりました。その時、突然尊のお姿から三羽の白い鳥が飛んで出たのです。三羽の鳥は尊のお姿を三周して空高く飛んでいきました。尊の魂が鳥となってはばたいたのでしょうと、皆は鳥の行方を見守っていました。その鳥は大和の国原を飛び回り、最後にの長柄(ながら)の南五百米のところに降りたちました。村の人は不思議なことに驚きながら、その美しい鳥が、自分たちの村に降りたったことをたいそう喜んで、その地点にお宮を建て、村の守り神としてあがめるようになったのです。

 現在長柄にある白堤(しろとり)神社には、このような由来があり、美しい鳥の名をとって白堤神社と呼び、日本武尊を祭神としたこのお宮さんは、毎年九月二十二日村人によってお祭りが行われ、村人の心の支えになっているのです。



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