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今も残る天理の 昔ばなし

竹之内の話

弁天さん

 竹之内峠へ登る途中に、弁天様をまつる巨石(きょせき)弁天岩(べんてんいわ)があります。白蛇をまつる弁天岩は、けがれることのないように今でもしめ縄で清められ、また村の娘が器量よしに育つようまつられています。奥深い杉の山に囲まれ、傍らの清流は美しく弁天岩の巨石はいつもしたたるしだの群生に覆われ、白蛇が出てきそうな気配です。

 小便をするとその部分の病気になるとか、知らぬ顔をして通るとたたりがあるとか、何か神秘的なものを秘めて昔からの信仰の岩として現存しています。

夫婦石

 山の辺の道の十字路に、夫婦石というところがあります。石はどこかへ庭石としてでも持ち去られたのでしょうか、今はその石はありません。しかし夫婦のような大小の石が二つあったのでしょう、夫婦石という地名が残っています。

 この付近での言い伝えの中にこのような話があります。むかし、ある男が提灯もなく暗闇の中を帰って来る時、前を行く人の足音を聞きそれをたよりに歩いていました。夫婦石まで来るとコトンと音がしたと思うと前の人の足音が聞こえなくなりました。道がわからなくなった男は、どうしても動けません。動こうとしても歩こうとしても、びくともしません。大きなかたまりにぶつかって動けないのです。

 その後から灯りをつけた人が通りかかりました。男の様子を見ると、男は川の中に入り橋に身体をぶつけて、「動けない、歩けない」と言っているのです。きつねにばかされたのでしょうか、よくこの辺りはきつねが出たといいますから。



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