ここが見どころ 観光スポット
しもつみち下ッ道
平城京へのメーンルート
奈良盆地の中央を南北二十数キロにわたって、真っ直ぐに敷設された官道で、同時期に敷設された上ッ道、中ッ道の中でメーンルートとして扱われました。敷設の時期は不明ですが、壬申の乱(672年)までには敷設されています。
藤原京から北へ延びる下ツ道は、奈良盆地の中央を真っ直ぐに進み、平城京の正面である羅城門と京内の朱雀大路を通って、平城宮へ至ります。
藤原宮の中心から西へ条坊二つ分の所に下ッ道、反対の東側に中ッ道が所在します。二つの道は条坊でいうと4つ分、約2.1㎞(古代の4里)離れています。
当時の道幅は藤原京と平城京に近いところでは広く、途中は狭くなっていたようです。
大和郡山市稗田の発掘調査では、側溝が附属する幅約26mの下ツ道が見つかっています。さらに稗田の南では下ツ道に架かる橋の橋脚が16本、見つかりました。橋を復元すると幅約12m、長さ約17mとなります。
平安時代になると全体に道幅は狭くなりますが、その後、「中街道」と呼ばれ、五條市とを結ぶ幹線道として栄えました(五條市などの南部では「紀州街道」と呼ばれました)。現在、京都市から県内を南北に縦貫して和歌山市へ至る国道24号線がありますが、この道路は下ツ道のバイパスとして敷設されたものです。
このように下ツ道は古来から、この地域にとって大変重要な道であったことがわかります。
ルート
近鉄二階堂駅の西隣を南北に延びています。
周りの環境
一部、迂回しますが、現在も奈良市から橿原市まで辿ることができます。
ポイント
近鉄二階堂駅近辺では、この街道沿いに建つ歴史ある民家を見ることができます。駅から南約1㎞の場所には桜並木が延びており、桜の季節にはお勧めのポイントです。
現在は藤原京と平城京に近い橿原市や郡山市で道は途切れますが、天理市域や田原本町では現存し、国道24号線の西、約250mの所を並行して延びています。
アクセスデータ
エリア | |
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所在地 | 近鉄二階堂駅西側から南北方向 |
入館料 | |
駐車場 | なし |
休憩所 | なし |
トイレ | なし |
問合先 | |
WEB |