ここが見どころ 観光スポット
びょうどうぼう・いわむろいせき平等坊・岩室遺跡
弥生時代の大規模な集落跡
弥生時代の始めから古墳時代前期まで営まれた、大規模な集落遺跡です。遺跡の範囲は現在の岩室と平等坊の集落を含む、東西約250m、南北約400mと考えられています。
集落の規模は時期によって変わりますが、弥生時代中期には何条もの濠が集落を巡り、最も栄えました。弥生時代、このように濠が周りを囲む集落は環濠集落と呼ばれました。
盆地内には十数個所あり、それぞれが地域の拠点的な集落となっていました。
平等坊・岩室遺跡は、1917年に調査が行われており、遺跡の存在は知られていましたが、宅地化に伴って発掘調査が行われ、少しずつ遺跡の様子がわかってきました。
また、弥生時代の大和は拠点集落と言われる大集落が相互に結び付く、ネットワークの社会でした。その中心は全国でも最大規模を誇る田原本町の唐古・鍵遺跡ですが、当遺跡は唐古・鍵遺跡の北隣に位置することから、盆地と北方地域の交流を担う重要な集落であったと考えられています。
ルート
近鉄天理線・前栽駅で下車し、駅東側を南北に延びる「中ツ道」を南へ進むと、国道25号線との交差点に出ます。そこから国道沿いに西へ向かうと右手に店舗や住宅、分譲マンションが、左手には岩室の集落が見えてきます。この一帯が平等坊・岩室遺跡です。
周りの環境
一昔前までは、水田が広がるのどかな地域でしたが、現在は北側に店舗、住宅、分譲マンションがたくさん建ち、景観が変わってきました。
ポイント
遺構は全て地中にあるため、訪れても何も見ることはできませんが、発掘調査が行われていたら、是非、覗いてみましょう。弥生時代のロマンを感じることができます。
アクセスデータ
エリア | |
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所在地 | 平等坊町、岩室町 |
入館料 | |
駐車場 | なし |
休憩所 | なし |
トイレ | なし |
問合先 | |
WEB |