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地名に歴史あり 町名の由来

合場(あいば)

 田村という村があると、同じ名はつけられないので、吉田村や豊田村という村の名がつけられます。豊田と同様に嘉名をつけたのでしょう。吉田連はここと関係があるかどうかは、今後の考え方を参考にしていきたいです。

饗庭(あえば)から変わってきたのでしょう。昔、道祖神をまつってある道ばたで道饗祭(みちあえまつり)といって邪神を払う祭をしていました。その祭場であったと思われます。ここの氏神三十八神社の東の方の地名をさいめの神といい、この大字の土地台帳の筆はじめになっていることは注目されます。境目の神・才の神・塞の神・道祖神・道陸神、ふなどの神、などといわれる神さまを祀った所です。それがこの村では氏神の地になり、その祭場の名が村の名になったものと考えられます。愛知県の横須賀村にも饗庭(あいば)という大字がありますが同類です。
 豊井の二本松から少し東へ行った所に陸口石(ろくろいし)という所があり、土地の人は道陸神とも道祖神ともいっています。ここもその神さまを祀った所です。もとはそこに神体らしい自然石があったといわれているが、今は老樹があるばかりです。ここも針の尾から豊井へ入ってくる境で、才の神を祀った所です。三昧田の才白、庵治の才地も才の神関係かどうでしょうか。大宇陀町に才が辻という大字がありますが、昔は各地にたくさんこの神さまが祀ってありました。

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