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地名に歴史あり 町名の由来

荒蒔(あらまき)

 南六条にも〈あらまき〉という小字があり、喜殿にも荒蒔田があります。天理市外では、田原本町の下永・小坂、橿原市の飯高、安堵村窪田に荒蒔という小字があり、田原本町新堂、橿原市木原、大和郡山市小泉には荒巻という小字があります。新しく開墾した新蒔(あらまき)という意味か、新しくできた牧場で新牧(あらまき)か。地縁・血縁の集団を〈まき〉というから新しくできた新まきか。また、未墾の草地をまきともいうから、荒まきで荒蕪地のことか。前記した各地の〈あらまき〉とともに研究すべき地名です。

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