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地名に歴史あり 町名の由来

喜殿(きどの)

 後拾遺和歌集に赤染衛門が「初瀬に参り侍りけるにきどのという所に宿らんとし侍り云々」と前書きして「名乗せば人知ぬべし名のらずば木丸殿をいかで過ぎまし」という歌を残しました。そのきどのはここであるといいます。中世、喜殿庄のあっ所で、木殿とも書きました。木堂の所でも説きましたが、古の橘街道の一つの木戸のあった所で、宿所もあったのだと思います。大字の入口に木戸口地蔵を祀っています。これは今の村の木戸口に祀ってありますが、昔の木戸の名を残しているのも不思議です。

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