道安の郷コース
道安と復元氷室を訪ねる路
大和高原(東山中)に位置し、春と秋はハイキングに適した気候です。
山田道安の菩提寺である蔵輪寺や線刻不動明王摩崖仏、氷を保存する氷室を再現した「復元氷室」などを巡るルートです。
コースのほとんどがのどかな風景なのも特徴です。
コース紹介
永禄年間に東大寺大仏殿が時の兵火に焼かれた際、大仏の顔をデザインし修復に貢献した山田道安の足跡を辿るコースです。
のどかな田園風景の中を歩いて行くと、道安が居を構えたとされる山田岩掛城跡や菩提寺である蔵輪寺など、山田道安が確かにここに生きた息吹を感じることができます
山田公民館
道安遺跡
蔵輪寺
復元氷室
春日神社
山田公民館
区間 | 距離 | 所要時間 |
山田公民館~復元氷室~山田公民館 | 13.1km | 3時間50分 |
発見コラム
山田町の索道(ロープウェイ)跡
寺僧の精進料理の食材によく使われる高野豆腐の製造は、寒冷で乾燥した気候が必要とされるため、奈良県では、大和高原と吉野に限られていました。
ここ大和高原では、明治時代から第二次世界大戦まで盛んに製造されていましたが、地形的に交通が不便で、物資の輸送を便利にするため、大正8年から索道(ロープウェイ)が架設されました。
その後、奈良市京終町から田原・山田・針の中間にあたる小倉までの延長16.9キロが大正11年に完成し、大和高原と盆地東麓の奈良との物資輸送に貢献しました。
しかし、戦後の製氷会社による高野豆腐の多量生産と自動車輸送の普及とともに索道を利用した輸送は衰退し、昭和27年に廃止されてしまいました。
現在、索道駅跡への山道には地元の方によって桜が植えられ、殺伐とした跡地に花を添えています。