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けいこうてんのうりょう:しぶたにむこうやまこふん景行天皇陵(渋谷向山古墳)
景行天皇の墓
この古墳は、日本武尊(やまとたけるのみこと)の父と伝えられる第12代景行天皇の陵墓とされ、「景行天皇山辺道上陵(けいこうてんのうやまべのみちのへのみささぎ)」として宮内庁が管理しています。
地区の名を取って「渋谷向山(しぶたにむかいやま)古墳」とも呼ばれています。
古墳は等高線の乱れが少なく、行燈山古墳のように大きな改変は受けていません。また、周濠も幅が狭く、築造時の姿を良くとどめているとされ、周濠と周濠を仕切る土手の調査では、築造時の葺石が確認されています。
全長約300m、後円部径約168m、後円部の高さ約25m、前方部幅約170m、前方部の高さ約23mを測り、前方部はほぼ西を向き、周りには濠が巡っています。埋葬施設は不明です。
年代は、これまでに出土した土器から古墳時代前期後半(4世紀後半)と見られています。行燈山古墳に続いて造られた大王の墓で、 前方後円墳(上の山古墳)、円墳、方墳、各1基の陪塚(ばいちょう)を持ち、4世紀の古墳としてはわが国で最大規模の古墳です。
遺物は埴輪や土器などしか見つかっていませんが、伝世品として関西大学が所藏する石枕があります。1864年の出土とされ、大王の頭部を飾るのにふさわしい優品です。
参考文献:奈良県立橿原考古学研究所編 2001 「大和前方後円墳集成」
ルート
桜井市との境に所在します。行燈山古墳(崇神天皇陵)から山の辺の道(南)コースを南へ約700m進むと、渋谷向山古墳(景行天皇陵)の東側にたどり着きます。
周りの環境
春日断層崖から盆地部へ伸びる丘陵の一つに造られた古墳で、周囲には水田が広がっています。また、古墳の西側には国道169号線が南北に通っており、拝所は国道沿いにあります。
ポイント
南から見る古墳の雄姿はすばらしく、山の辺の道(南)ルートを歩かれると、その魅力を感じていただけるでしょう。
アクセスデータ
エリア | 山の辺の道(南)コース |
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所在地 | 渋谷町字向山 |
入館料 | |
駐車場 | あり (宮内庁管理) |
休憩所 | なし |
トイレ | なし |
問合先 | |
WEB |