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西山古墳



国指定史跡。全国で最大の前方後方墳
国内最大の前方後方墳です。墳丘は三段築成で、中段および上段が前方後円形、下段が前方後方形という他に例を見ない特殊な形をしています。築造された時期は4世紀後半(古墳時代前期後半)で、規模は全長約190m、後方部の一辺約90m、前方部の幅約87m、前方部の長さ約90mです。古墳の周りには30~45m幅の濠が巡り、現在でも西と南西部は池となっています。
墳丘の斜面には円礫があり、築造時は墳丘が円礫で覆われていたようです。埋葬施設は竪穴式石室ですが、盗掘を受け、墳頂部に芝山産の板石が散乱していたそうです。
鏡や鉄剣・鉄刀の破片などが後方部で、円筒、鰭付円筒・朝顔型・家形埴輪などが墳丘やその周辺で見つかっています。
また、盗掘の際に銅鏡、碧玉製鏃、碧玉製車輪石、管玉、鉄製刀剣などが出土したとも伝えられています。
1927年、国の史跡に指定されました。
参考文献:奈良県立橿原考古学研究所編 2001 「大和前方後円墳集成」
ルート
天理市役所南東側の交差点から東へ進み、次の信号を右(南側)へ曲がって、天理高校を過ぎると前方に大きな墳丘が見えてきます。
周りの環境
古墳には木がほとんど無く、冬に行われる下草刈りのおかげで、初夏まで墳丘に登ることができます。
ポイント
一般的に古墳には木々が茂り、古墳の全景はおろか、墳丘からの眺めを体験することができません。しかし、西山古墳では下草刈りのお蔭で、古墳の大きさを実感し、奈良盆地の眺めを楽しむことができます。お勧めのポイントです。
アクセスデータ
エリア | 山の辺の道(南)コース |
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所在地 | 杣之内町 |
入館料 | |
駐車場 | あり ただし、天理大学の管理 |
休憩所 | なし |
トイレ | なし |
問合先 | |
WEB |