ここが見どころ 観光スポット
あかつちやまこふん赤土山古墳
地震で崩れた前方後円墳
東大寺山古墳群の中では東大寺山古墳の次に造られた前方後円墳です。規模は全長が約100mで、後円部は崩落のため約44×33mの隅丸方形を呈し、高さは約7.5mを測ります。
築造時期は古墳時代前期後半(4世紀後半)と推定されています。
長い間、前方後方墳とされていましたが、調査の結果、地震による地滑りで墳形が崩れていることがわかりました。後円部の東南側には造出(つくりだ)しといわれる平坦部が設けられ、古墳に葬られた人物の屋敷を再現するように家形埴輪が10個並べられていました。埋葬施設は粘土槨とみられますが、盗掘を受けているために詳細は不明です。遺物は後円部で鎧形や盾形などの形象埴輪、墳丘中央部では地滑りで埋没した大きな円筒埴輪列、勾玉、菅玉、刀子、玉杖などの石製模造品、腕輪形石製品が出土しています。
参考文献:奈良県立橿原考古学研究所編 2001 「大和前方後円墳集成」
ルート
シャープ総合開発センターの西側に所在しています。
JR櫟本駅から東へ向かい、国道169号線の東側に建つ和爾下神社の鳥居をくぐって、東へ進むと住宅地が見えてきます。
古墳へは、住宅地の東端にある「アーバンベスタ櫟本公園」から入ります。
周りの環境
名阪国道の北側を東西に延びる東大寺山丘陵の西側に位置します。丘陵のすぐ南側には高瀬川が流れ、北側はシャープ株式会社の敷地、東側はシャープ総合開発センター、西側は住宅地が拡がっています。
ポイント
「ワニ」氏の有力者の墓と考えられています。
1992年には、国の史跡に指定されました。2009年春に公園として整備され、後円部東南側の造り出しには、葺石や家形埴輪などが復元展示されており、盆地内の眺望や散策を楽しむことができます。
アクセスデータ
エリア | はにわの里コース |
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所在地 | 櫟本町 |
入館料 | |
駐車場 | なし |
休憩所 | あり |
トイレ | なし |
問合先 | |
WEB |