ここが見どころ 観光スポット
なかやまおおつかこふん中山大塚古墳
墳丘西側を山の辺の道(南)ルートが通る古墳
龍王山から西へ延びる丘陵の裾に築かれた前方後円墳です。現在は大和神社の社地となっており、御旅所のある前方部南端は少し削られて崖になっています。1977年の測量により、全長約130m、後円部径約67m、後円部の高さ11.3m、前方部幅約56m、前方部の高さ10.5mを測ることが判りました。
墳丘上で特殊器台の破片が見つかっており、古墳時代初期の古墳として古くから注目されています。
1993~1994年には後円部の埋葬施設が調査されています。中世の山城築城で大きく改変されていましたが、長さ約12.7m、幅約17mの墓壙内に、内法で長さ7.5m、幅1.4m、深さ約2mの縦穴式石室が見つかりました。
石室内は残念ながら盗掘を受けていましたが、槍、刀、剣、鉄鏃など約40点の破片と銅鏡の破片が出土しています。
築造された時期は古墳時代前期前半(3世紀後半)と見られます。
参考文献:奈良県立橿原考古学研究所編 2001 「大和前方後円墳集成」
ルート
山の辺の道(南)ルート沿いにあり、念仏寺の南側に所在します。古墳の南端は大和神社の御旅所となっており、大和稚宮神社があります。
周りの環境
古墳の南側にはトイレや広場があり、ハイカーの皆さんの休憩所となっています。また、南側の坂を下りた山の辺の道沿いには、柿本人麻呂の歌碑が建てられています。
ポイント
埋葬施設があった墳丘上には、現在、樹木を植えて墓壙と石室の場所が表示されています。
墳丘部へ登るのはそれほど険しくないのですが、木々の枝が伸び、虫や蛇なども多いので、あまり、お勧めはできません。
アクセスデータ
エリア | 山の辺の道(南)コース |
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所在地 | 中山町 |
入館料 | |
駐車場 | なし |
休憩所 | あり |
トイレ | あり |
問合先 | |
WEB |