ここが見どころ 観光スポット
しもいけやまこふん下池山古墳
37cmの内行花文鏡が出土した古墳
下池山古墳は西殿塚古墳や東殿塚古墳から西へ延びる丘陵が北に枝分かれした丘陵の先端に位置しています。主軸は西殿塚古墳や東殿塚古墳と同じ南北方向です。墳形は前方後方墳です。オオヤマト古墳では少ない墳形ですが、大和古墳群には計4基が存在します。
古墳の南側には溜池が広がり、北側と東側には周濠の痕跡を示す水田や溜池があります。墳丘規模は現状で全長約120m、後方部長約60m、後方部幅57m、後方部の高さ約14m、前方部長約60m、前方部の幅27m、前方部の高さ約6mを測ります。
平成7(1995)年と8(1996)年に調査が行われ、後方部で埋葬施設が見つかりました。内法の長さ6.8m、幅0.9~1.3m、高さ1.8m前後の合掌形をする竪穴式石室で、内部には全長約6mのコウヤマキ製の割竹形木棺や、鉄製品などが納められていました。
また、石室の北西側で小石室が見つかり、直径37cmもある大形の内行花文鏡が一面出土しています。
築造された年代は古墳時代前期前半(3世紀後半)と考えられています。
参考文献:奈良県立橿原考古学研究所編 2001 「大和前方後円墳集成
」
ルート
萱生集落の南西側に所在します。山の辺の道(南)ルートを南下し、萱生の集落を抜けて西を見ると、約200m先に見えてきます。
周りの環境
春日断層崖から盆地へ延びる丘陵の一つに立地し、同じ丘陵の東約450mには西殿塚古墳が所在します。古墳の周りには水田と果樹園が広がっています。
ポイント
墳丘はやや傾斜が急で、当時からそれほど崩れていないものと見られます。
また、墳頂部では耕作が行われておらず、盆地を眺めるのには絶好の場所です。ただし、蛇などがいるので晩秋から冬の間がお勧めです。
アクセスデータ
エリア | 山の辺の道(南)コース |
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所在地 | 成願寺町字川下り |
入館料 | |
駐車場 | なし |
休憩所 | なし |
トイレ | なし |
問合先 | |
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