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ここが見どころ 観光スポット

すじんてんのうりょう・あんどんやまこふん

崇神天皇陵(行燈山古墳)

崇神天皇陵
拝所と古墳
龍王山から見た古墳
南東から見た後円部
古墳と外堤の間を巡る周濠

崇神天皇の墓と伝えられる古墳

 大和朝廷の創始者とされる第10代天皇、崇神天皇の陵墓「山辺道勾岡上陵(やまのべのみちのまがりのおかのうえのみささぎ)」として陵墓に指定され、宮内庁が管理しています。
 地域の名を取って「行燈山(あんどんやま)古墳」とも呼ばれています。
 周濠に沿う緑が美しく、展望も良いことから、山の辺の道を歩く人達にとって、絶好の休憩場所となっています。
 古墳は全長約242m、後円部径約158m、後円部の高さ約31m、前方部の幅約100m、前方部の高さ約13.6m、周濠を含めた全長は約360m、最大幅約230mの巨大な前方後円墳です。築造されたのは古墳時代前期後半(4世紀後半)でも早い時期とされています。
 埋葬施設は不明ですが、昔の絵図には後円部墳頂に南北方向の盗掘跡と見られる掘り込みが描かれており、そのようすから竪穴式石室と考えられています。
 遺物は周濠から銅板、金銀細工品、土器などが出土しています。
銅板は江戸時代末に行われた修陵の際出土したもので、縦54cm、横71cm程の長方形です。残念ながらその後、所在不明となっていますが、残された拓本によると表面に内行花文鏡に似た文様、裏面に四区画に分けた文様が陽刻されています。鏡に関係した銅製品と考えられますが、用途は不明です。似たような同製品としては、2003年1月に富尾丸山古墳の調査で出土した「盾形銅鏡」があげられます。全く同じではありませんが、面を持つ銅製品に鏡が陽刻されている点は同じです。

参考文献:奈良県立橿原考古学研究所編 2001 「大和前方後円墳集成」

ルート

JR柳本駅から東へ約600m行くと、国道169号線にでます。交差点を渡り、右(南側)へ進むとすぐに古墳の拝所に至ります。

周りの環境

行燈山古墳(崇神天王陵)は龍王山麓から西へ伸びる丘陵を利用して造られた古墳で、周囲には濠が巡っています。また、周辺には陪塚(ばいちょう)として宮内庁に指定されている古墳が3基(アンド山古墳・前方後円墳、南アンド古墳・前方後円墳、百塚古墳・円墳)所在しています。

ポイント

天皇陵として管理されているため、古墳の中へ入ることはできませんが、周囲を巡るだけでも埋葬された人物の権力の大きさを感じることができます。
周濠の堤から見る景色は素晴らしく、写真スポットも多いので、滞在時間を長くとっていただくことをお勧めします。

アクセスデータ

エリア山の辺の道(南)コース 卑弥呼の里コース   
所在地柳本町字行燈
入館料
駐車場あり (宮内庁管理)
休憩所なし
トイレあり (宮内庁管理)
問合先
WEB
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